「eBayの発送を早めたい」
「EMSってどんなサービス?」
「EMSの詳細を知りたい」
そんな悩みにお答えしていきます。
eBay輸出でよく利用する発送方法に、EMS(国際スピード郵便)があります。送料はやや高めですが「到着が早い」「補償を付けられる」などの特徴があり、海外発送に最適です。
本記事では、そんなEMS配送について以下の内容を解説します。
- EMSのメリット・デメリット
- ラベルの記載方法
- 手書きラベルで送れない地域
- EMS以外のeBay発送方法
eBayでの発送方法に悩む方や、EMS発送の特徴を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。なお、より詳しくeBayビジネスを学びたい方には「eBayオールインワンパッケージ」を無料でプレゼントします。
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eBayの発送はEMSが便利
eBay取引で海外に荷物を発送する方法はいくつかありますが、早く届けたいならEMS(国際スピード郵便)が便利です。
EMSは日本郵便が提供するサービスで、120以上の国や地域に対して30kgまでの荷物を発送可能です。
詳しいメリットについては、次に詳しく解説します!
eBay配送でEMS(国際スピード郵便)を利用する5つのメリット
eBay配送をEMSにするメリットを5つ紹介します。
- 到着が早い
- 追跡できる
- 損害賠償制度がある
- 割引制度がある
- 集荷に来てもらえる
それぞれ詳しく見てみましょう。
1.到着が早い
EMSは、国際郵便で最速の発送方法です。東京から荷物を送る際の到着日数の目安を、地域別に見てみましょう。
アジア
アジアではベトナム、パキスタン、バングラデシュ、一部のフィリピンでは1週間以上かかりますが、基本的には2~3日で届きます。
詳細と記載がある場所は基本的に早く届く地域です。
以下は、香港宛に発送した荷物の配送履歴です。
発送から2日後に到着しました。
オセアニア、北米、中近東
中近東とメキシコに送る場合は4~6日ほどかかります。詳細と記載があるオーストラリア、アメリカは3~5日で届きます。
以下は、2018年に送った際の履歴です。
アメリカのカリフォルニアまで4日で到着しています。
ヨーロッパ
ヨーロッパは、税関の通過に時間がかかる場合がありますが、どの地域も5日以内には到着可能です。
以下は実際に送ったときの履歴です。
保管期間を除いて、フランスまでは3日で届きました。
2.追跡できる
EMSは多くの国・地域で配送状況の追跡が可能です。EMSラベルの場合、以下の場所にお問い合わせ番号が書いてあります。
なお「郵便追跡サービス」から照合できない場合は、海外郵便局のホームページからEMSの配達状況を確認できるのでチェックしてみてください。
3.損害賠償制度がある
EMSには損害賠償制度があります。万が一商品が壊れていたり内容品が不足していたりする場合には、最高200万円を上限に賠償してもらえます。
eBay輸出の際、高額商品はEMSで発送するケースが多いので、損害賠償制度があると安心です。
僕は300ドル以上の商品はEMSで発送するようにしています。リスクとの兼ね合いで調整してください。
商品の価格が2万円を超える場合は、内容品の価格に応じた損害要償額を申請します。ただし、内容品の価格により追加料金が必要となる点に注意が必要です。
損害要償額が2万円を超えると、その後は2万円ごとに50円の追加料金を支払えば上限額を最大200万円まで引き上げ可能です。
4.割引制度がある
EMSには差し出し数によって割引を受けられる制度があります。しかし適応の条件は個人でeBay輸出をする方にとってはやや少し厳しい内容となっています。
1通からEMSの割引を受けるには、発送代行会社を利用する方法もありますよ!
1度に10個以上差し出す際に受けられる割引
差出個数 | 10個〜 | 50個〜 | 100個〜 |
割引率 | 10% | 13% | 15% |
割引の条件は「料金別納、計器別納、料金後納が対象」であることです。なお、月間割引との併用は不可です。
1ヶ月に50個以上差し出す際に受けられる割引
差出個数 | 50個〜 | 100個〜 | 300個〜 | 500個〜 | 1000個〜 | 5000個〜 |
割引率 | 10% | 15% | 18% | 20% | 22% | 23% |
割引条件は、料金後納で都度割引との併用は不可です。
過去1年間で6,000個差し出した翌年から適用される割引(15,000個以上は割愛)
差出個数 | 6,000個〜 | 8,000個〜 | 10,000個〜 | 15,000個~ | 30,000個~ | 60,000個~ | 120,000個~ |
割引率 | 20% | 21% | 22% | 23% | 24% | 25% | 26% |
年間割引については、条件が多いので日本郵便のサイト「EMSの割引サービス」でご確認ください。どの条件も厳しいですよね。月間50個の差し出しで10%の割引が、個人でも比較的利用しやすい数量かと思います。
しかし、1通目から10%割引を受ける方法があるんです!
eBay認定のサポート企業(発送代行会社)「カンタムソリューションズ株式会社」は、海外フィルフィメントサービス「EFFECT(エフェクト)」を運営しています。
EFFECT(エフェクト)は、新規のeBayセラーに対し、初回利用日から1ヶ月の間はEMS送料が15%安くなる特典を用意。
出荷作業は小型サイズからエクストラサイズまで対応し、1件あたりの単価は255円からです。初期費用や月額費用なしで1件から利用できるので、これからeBay取引を始めようと考える方は利用を検討してみてください。
5.集荷に来てもらえる
EMSは、1件からでも集荷の対象です。無料で集荷に来てもらえるので、荷物が多いときにも安心です。
日本郵便では2018年の7月から集荷の条件が少し厳しくなりました。EMSより安い発送方法のイーパケットや航空便、SAL便等の郵便物だけでは集荷に来てくれなくなっています。EMSがない場合は郵便局の窓口に並ばなくてはならず、出荷作業に時間がかかります。
EMSは1通でも集荷対象なのでかなり便利です。
僕の会社では1日に100通以上の荷物を発送するので、集荷がないと本当に困ります。EMSを1通以上毎日出すようにして、集荷サービスを活用しています。
eBay配送でEMS(国際スピード郵便)を利用する2つのデメリット
EMS配送は早い、追跡・保険ありと、かなり便利なサービスです。しかし、デメリットもあるので確認しておきましょう。
- 料金が高い
- 発送ができない国がある
2つのデメリットを紹介します。
1.料金が高い
EMSは、配送サービスの中でも料金が高めに設定されています。
以下は日本郵便公式サイトに掲載されているEMS料金表です。(2023年2月15日時点)5つの地帯に分けられています。
荷物の重さと配送先の地域により料金が異なり、価格は1,450円~77,700円までとなっています。他の配送方法に比べると料金が高い傾向です。
たとえば、2kgまでの荷物を海外に送れる「国際eパケット」と比較すると、以下の違いがあります。
【2kg未満の荷物を送る場合の料金比較】
配送先 | EMS料金 | 国際eパケット料金 |
---|---|---|
アジア | 3,400~4,550円 | 2,400円 |
アメリカ | 7,900円 | 3,620円 |
南米・アフリカ | 8,100円 | 4,240円 |
ただし、国際eパケットはEMSよりも到着まで日数がかかるので、早く荷物をつけたい場合はEMSが最適です。
2.発送ができない国がある
EMSでは発送できない国もあります。どこに配送できるか・できないかをチェックするには、日本郵便の「国・地域別の差出可否」で確認可能です。
たとえば、アメリカの場合は「EMS」の欄に◯がついているので、配送可能とわかります。
配送先に合わせて、その都度簡単にチェックできますね。
eBay発送に役立つ!EMSラベルの記載方法
EMSラベルの書き方をチェックしておきましょう。以下は、物品用のラベル見本です。
- 差出人の氏名、住所、電話番号
- 受取人の氏名、住所、電話番号
- 内容物の詳細
内容物の詳細については、宛先の国の言語に合わせて記載します。個人で利用の場合は「Personal Use」の記載が必要です。個数・重量・価格や損害補償の金額、危険物の有無についてのチェックを入れます。
なお、一部の国・地域では別途税関報告書やインボイスが必要です。
注意!EMSは手書きラベルでは送れない地域がある
EMSで荷物を送る際、手書きラベルはNGの国があります。手書きラベルだと、通関電子データが送信されないためです。
例えば韓国の場合、関税法の改正により通関電子データの要求が強化されています。通関電子データが無いと遅延や返送リスクが高まります。アメリカでは「STOP Act」という米国内の法令により通関電子データがない郵便物は返送されてしまうのです。
2022年時点で通関電子データが必要な地域については「通関電子データの送信が必須の国・地域一覧(2022 年 6 月 20 日時点)」で確認できるのでチェックしてみてください。
なお、通関電子データの送信については、日本郵便の公式サイト「国際郵便マイページサービス」を利用してラベルを作成するだけで対応可能です。
手書きよりもパソコンやスマホでラベルを作成したほうが間違いも少ないので、国際郵便マイページサービスの利用が便利です!
EMS以外で使えるeBayの発送方法
eBayの発送方法は、EMS以外も選択可能です。ここでは、主な配送方法を以下3つに分けて紹介します。
- 日本郵便
- クーリエ便
- ヤマト便
どんな配送方法があるのか、ぜひチェックしてみてください。
1.日本郵便
日本郵便には、EMS以外にもさまざまな配送方法があります。
航空便 | 飛行機で輸送。料金はやや高いが3~6日程度でお届け可能 |
SAL便 | 航空便よりも日数はかかるが料金は低め。ただし、取り扱い地域が限られている |
eパケット便 | 2kgまでの小型郵便物を送れる。航空便扱いでEMSよりも安い価格で送れる |
荷物の大きさや日数、料金に合わせて配送方法を選べます。近くの郵便局で送れるのは便利でしょう。
2.クーリエ便
クーリエ便は、国際宅急便を指します。関税手続きも行ってくれるので、初心者でも安心です。主な3つのサービスを紹介します。
DHL | ドイツが拠点の国際輸送物流会社 自社の飛行機を利用して配送をおこなうため、安定した配送が可能 |
FedEx | アメリカにある国際宅配会社 配送が早くアジアなら2~4営業日程度で到着可能 |
UPS | アメリカにある国際宅配会社 70kgまでの荷物に対応しており、多数の配送サービスを展開 |
荷物の種類や配送先に合わせて、最適なサービスを選択できます。ただし、EMSに比べると料金は高い傾向です。
3.ヤマト便
ヤマト便の国際宅急便は、契約しなくても利用可能です。サイズの上限は、縦・横・高さの合計が160m以内で25kgまでです。送り状は最寄りの営業所に取りに行くか、ドライバーに持ってきてもらって作成します。
ただし、一部の国では書類以外の荷物を送れないので、注意が必要です。
EMSが便利ですが、状況に合わせて他の配送方法も併用するとよいでしょう。
eBay輸出の梱包方法はや発送手順が知りたい方は、関連記事「eBay輸出の梱包方法と必要な資材10選!発送手順やおすすめ国際郵便も解説」にて解説しているので、ぜひご覧ください。
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